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留学生が在留資格の更新を認められず、帰国する境遇に陥ったのとの報道がありました

在留資格更新申請が不許可になった留学生が在籍していた学校は、大阪府天王寺区にある観光系の専門学校「日中文化芸術専門学校」です。

報道によれば、この日中文化芸術専門学校は、定員を大幅に上回る学生を入学させていたことが大阪府の調査によって判明したため、定員に沿う人数にとどめるよう大阪府が是正を求めていたのですが、この求めを無視して、今年も定員を上回る人数の留学生に入学を認めたため、入国管理局が悪質と判断し、このような不許可処分となったとのことです。

この記事をネットで読んだときの第一印象は、いまだにこんなずさんな経営をする学校があったのかという点です。

一昔前までは、このような法に触れる経営はかなりありました。

定員をオーバーする留学生を受けいる学校や、週28時間以内と制限される留学生の規制を超過するアルバイトを黙認して出席率などに無頓着な学校などです。

このような学校に入学する外国人も、留学とは名ばかりで実態は職業に制限が課されていないアルバイトで賃金をかせぐいわば出稼ぎの隠れ蓑に使われていたことは、当時のニュースなどでも大々的に報道されていましたので、ご記憶の方もいらっしゃるかと思います。

監督官庁は、このような違法状態を放置するわけにいかないので、留学を隠れ蓑にする留学生という名の移民労働者に対する取り締まりを強化するとともに、所属する学校機関に対しても留学生の管理を厳格にするよう指導してきました。

この結果、外国人留学生を受け入れる学校は、行きすぎる懸念すらあるほどの厳格な管理で留学生の出席率や学校外でのアルバイト活動を把握しています。少しでも甘い管理によって留学生が違法就労したことが所轄の監督官庁によって判明すると、学校自体の運営がなりたたなくなるほどのペナルティが課されます。

このような状況になっている今、監督官庁の是正も無視して定員オーバーの数を受け入れたこの日中文化芸術専門学校は、稼げるときに稼いで、そのあとは閉鎖するなりして逃げるといった計画のもとに学校を運営してきた確信犯と言わざるを得ません。

この日本文化芸術学校は、今後、留学生を受け入れても入国管理局は在留資格(留学生ビザなど)を許可することはまずないでしょうから、学校の経営を維持できなくなるのはほぼ間違いないかと思います。つまり学校の閉鎖ですが、自業自得としか言いようがありません。

他方、とばっちりを受けたのは、ずさんな経営に対する処置に巻き込まれてビザがもらえなくなった留学生たちです。

今回の在留資格更新申請に対する不交付処分の決定は、入管側からしてみればやむを得ない判断でありあますが、留学生たちにはなんら落ち度がないよういも思えます。報道によれば、帰国を余儀なくされた留学生の数名は学校側を相手取り民事訴訟を提起したとのことです。おそらく学費などの返還請求でしょうが、学校の閉鎖まで視野にいれた杜撰な経営を続けてきた経営者たちから学費などを回収するのはかなり大変ではないかと思います。

このような悪質な学校が閉鎖に追い込まれるのは当然です。私もこのような学校とは拘わらないように細心の注意を払わないと、自分自身の身がもちません。

本当に気を付けたいものです。

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