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今日は、9月11日。

17年前の2001年、ニューヨークでのツインタワービルへの攻撃を含め、同時多発テロが発生した日です。

世界貿易センターへの攻撃の瞬間は、鮮明に記憶しています。私は東京の自宅で午後10時からのNHKのニュースを見ようとテレビをつけ、定時のニュースが始まった時です。冒頭、アナウンサーが、番組開始直前にWTCで火災が発生した模様だと速報を告げました。現地からのライブ映像を画面に映しながら、現地の支局長がニュース原稿を抑揚なく読み上げているさなか、アルカイダのテロリストがのっとった民間旅客機がツインタワーに突入する瞬間が映し出していました。

その後の現場の惨状はたくさんの方が歴史的記録を残しているので、記述はしません。ただ、妻の中学時代からの友人で、私たちの結婚披露宴にも来ていただいたアメリカ在住の日本人女性が、普段から妻との会話のメールをこの世界貿易センタービルに入居するネットカフェから送受信していて、そして職場も近いところでしたので友人の安否を深刻に心配していました。この事件直後から友人と連絡が途絶えたのもあって、犠牲になったのではないかと懸念しました。数日後、本人からのんきに元気だよと知らせるメールが来て、緊張が解けたのを覚えています。シカゴに中期の出張していたため、連絡ができなかったのだそうです。

この日を境に世界が一変したような記憶があります。

米国を首領とした自由主義陣営の勝利で終わった冷戦の終結から約15年。ほぼ常に勃発する可能性の中で対立がエスカレートした日々が終わり、平和の配当を望む中で、勝利者としてのアメリカはこの地位から転落しました。社会主義陣営と自由主義陣営の対立を基軸にした世界が終わったつかの間の時代が終わりをつげ、国家の対立ではなく、ブラックマーケットから膨大な資金を調達するテロリストと国家の紛争が現実に起こる多極化の時代へ突入したように考えています。

同時多発テロはアメリカだけを標的にしているのではありませんでした。主にヨーロッパで多大な犠牲を強いる計算されたテロが実行に移されました。ロンドンの地下鉄テロ。ベルギーの路上テロ。この流れは今も続いています。

つまり、産業の要であり、たくさんの人々が仕事と生活の拠点とする都市が対テロ戦争の最前線になったのです。ありふれた毎日のなかで平凡に始まる一日が戦場となるという不安の中で生きていくことを強いられるようになりました。

その中で、21世紀の最初の年に発生した同時多発テロ。

この攻撃の意味は、世界中の都市や町、駅、スタジアムがテロリストが仕掛ける攻撃にさらされる戦場となったという点でグローバルなものです。東京も例外ではありません。

新しい時代の幕開けとなった9.11同時多発テロ。この暴力によって犠牲となった方々ひとりひとりの名を刻む碑には、犠牲となった日本人の名前も彫り込まれています。

氏名という、一個人を表す記号に触れたとき、果てしない暴力の犠牲となった方々を連記しました。きわめてローカルにすぎない記号がグローバルな視点を励起したのです。

暴力。

それは人の幸せを奪い、日々を不安でいっぱいにするという点で未来も奪います。当然、恐怖と苦痛を与え、人としての尊厳を傷つけます。

暴力には、常に行使する側の人間とこれを受ける被害者が存在します。

この暴力は、当然のことながら人を獣に陥れます。

私は、このような暴力から人々を解放し、個人の尊厳を尊重し、各人が幸福を追求できる世界を作りたい。

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