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法律相談無料東京都町田市行政書士うすい法務事務所~不倫相手との交渉

法律相談)夫が不倫していたことがわかりました。相手の女性の氏名や電話番号もすでに手に入れています。直接会って慰謝料請求したいのですが、その際気をつけなければならないことを教えてください。

答)慰謝料請求の目的を適法に達成するにはいくつか気をつけなくてはならないことがあります。

1.不倫相手の女性と会うにあたって

まず、ご自身が相手とあってなにをしたいのかをじっくり考えて結論をだしましょう。自分が受けた苦しみを相手にぶつけたいのか、それとも感情を抜きにしてビジネスライクに徹して慰謝料を請求したいのか、夫から手を引いて欲しいのか、などです。

また、ご主人が不貞行為をしたのであれば、法定離婚事由になります。離婚したいのか、それとも離婚はしないですませるのか、ご自身のお気持ちとライフプランの両方を考えて、結論をだしましょう。


2.気をつけないといけないこと

まず、相手の女性がどのような気質なのかを知るべきです。

話が通じる常識人か、それとも、まったく話が通じない宇宙人か。

理詰めの話しが出来る人か、それとも、知能や感情の面で、建設的な話しが出来ない人か。

特に不貞行為は慰謝料を請求されることを理解できる人なのかは重要なポイントです。

信じられないかもしれませんが、世の中には、不倫をしておきながら、その不倫が妻の知るところになり、慰謝料の請求をされる段階になると、逆に開き直って妻に暴言を吐いたりする方もいらっしゃるのです。

中には、自分も犠牲者だと反論する方もいらっしゃいます。

相手方の女性と交渉する機会は無制限にあるわけではありません。

ご自身がよく考えて出した結論を実現するためにも、戦う相手の知力や性格などを十分に把握し、こちらの主張に対してどのような反応を示すかのシュミレーションを重ねるとよいでしょう。

ついで、慰謝料請求の支払いを求めたり、謝罪を求めたい場合には、恐喝罪や強要罪にならないように気をつけましょう。

恐喝罪や強要罪は、いうまでも犯罪です。社会的相当性を逸脱した行為で相手に慰藉料という金銭の支払いを求めたり、謝罪という行為を強要すると、不倫相手の女性が警察に駆け込み、被害届を出すことも考えられます。

このような事態を避けるためにも、感情的にならず、平穏な態度で、しかししっかりとご自身の気持ちを相手に伝えましょう。

3.会う場所

会う場所は、できれば、密室の場所を避け、大きな喫茶店やホテルのロビー、レストランなど公共の場所を選びましょう。

これは、密室の場所だと、あとで不倫相手が脅迫されたなどと逆に訴えてきて問題になったとき、反論できないためです。特に不倫女をご自身の自宅に呼びつけ、何らかの交渉をするのは、避けたほうが無難です。

また、店員さんは、けっこう利用客の態度などを覚えています。後日なんらかのトラブルになったとき、店員さんが証人になって貰える可能性が高いのです。

さらに、万が一相手から暴行を受けるなど生命や身体の危険を回避するためでもあります。警察も呼びやすいです。


4.会話の録音

会話の録音はぜひなさってください。証拠になります。録音する機材は、交渉に及んでの必須アイテムです。

録音のポイントとしては、

・不倫相手と合流する前の時点から録音を開始し、合流の挨拶まで録音すること

・同様に、交渉が終わり、相手と離れるときまで一環して録音し続けること

・交渉年月日を相手にいわせること

・肉体関係(不貞行為)があったことを認めさせること

・夫が独身でなく、既婚者であると知りつつ不貞行為をしたこと

・不貞行為をした年月日とおおよその回数、場所などを言わせること

・いつから肉体関係を持ったのかを言わせること

などです。

この際、夫などから収集した証拠などを相手に伝えて裏を取ります。


5同席者の有無

一般的に考えて、同席者を手配するかどうかは、不倫相手の性格によって左右されるところが大きいです。

特に夫に同席を求めるべきかは、繊細な問題です。検討するポイントは、夫がこちらサイドに立ち味方になって協力してくれるか、それとも態度が終始一貫せず、主張を翻すタイプかどうか、です。

あくまで平穏で社会的にみて相当の範囲内での交渉が望めるかどうか、で、知人や親、夫、あるいは弁護士や行政書士などの同席者を手配すべきかどうかを決めるべきです。

なお、私も含め、行政書士には、代理交渉権がありません。

従いまして、ご依頼人様が同席した場合であっても、ご依頼人様に代わって相手方になんらかの交渉する行為はできません(非弁行為。弁護士法72条)。

行政書士に依頼するにあたって望まれる効果は、同席することで証人になること、及び、当事者同士の交渉によってなんらかの結論がでた場合、その場で覚書といった証拠となる文書の作成が可能であること、といった点です。


6.交渉が終わったら


交渉が終わって、可能であれば、何らかの形で書面化し、証拠を残しましょう。

もちろん、書面には、できれば、相手に署名してもらいます。

その上で、署名する様子をデジカメやケータイで録画するとなおよいです。

特に慰藉料の支払いに関する合意ができた場合には、この書面が後日強い証拠になります。

なお、慰藉料の支払いに関する合意としては、

・支払い総額

・支払い方法(一括払いか、分割か)

・支払い期日(一括払いの場合であれば、支払い期日の具体的な年月日。分割払いであれば、分割の具体的内容)。

・支払い手段(振込みか、手渡しか)

・夫とともに慰藉料を支払うのであれば、その旨に関する取り決め

を記載すると後日紛争の蒸し返しにならずに住みます。