民事訴訟最終通達書なる詐欺葉書の印刷拠点が検挙 │ 東京都町田市行政書士事務所うすい法務事務所

本日（令和1年9月6日）付けの新聞によりますと、民事訴訟の通知をかたるニセのハガキを印刷する拠点が摘発され、愛知県警などは有印私文書偽造などの疑いで無職村上純一容疑者（３５）ら東京都や埼玉県在住の２６～４１歳の男４人を逮捕、送検したと発表しました。

昨今、この詐欺ハガキによる被害が増大していることを背景に警視庁や全国都道府県の警察から無視するようにと注意を促されていますが、この民事訴訟センターを騙るうそのハガキを印刷するアジトの摘発は今回が初めてということです。

主に高齢者などを狙った電話での詐欺（いわゆるオレオレ詐欺）に比べ、ハガキは犯人に関する証拠が残りにくい点で、なかなかアジトの摘発も難しかったようです。

これは勝手な私の想像ですが、このハガキを印刷する拠点は、犯人グループの下請け作業所として利用されていたのではないでしょうか。なので、今回の逮捕によって直ちに犯人グループ全員の検挙に至るかというと、必ずしもそうは言えないと思います。

ただ、なんといっても印刷作業に従事していた下請けの人間の身柄を確保したのですから、これは全容解明に向けて大きな一歩であることは間違いありません。

新聞によりますと、今年に入って9月5日現在、愛知県内でこのハガキに端を発する詐欺が8件、詐欺による被害額が４７００万円にのぼるとのことです。

一向に減少の兆しすら見えない、電話を使った振り込め詐欺に比べ、被害件数も被害額も少ないとはいえ、このハガキによる詐欺も立派な詐欺です。自宅にこの詐欺葉書が配達されてもくれぐれも相手にしないよう、決して電話で連絡しないでください。

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