懇意にさせていただいている企業様からご指名があり外国人留学生の就職採用面接の場で通訳をしてきました。
日本語-英語の組み合わせの通訳です。
企業様の採用担当者が日本語で質問した内容を外国人留学生が聞き取り、日本語で回答するという面接だったのですが、わかりずらい箇所を通訳する補助的な立ち回りです。
日本語で行われる採用面接の場は、外国人留学生の日本語能力を測る側面もありますので、基本的には私は沈黙しつつ採用面接でなされる日本語での質疑応答を見守るわけです。いわば助け船のような役目でした。
昨今の人手不足と外国人留学生人数の増加で、外国人留学生を社員として採用する企業も多くなりました。この流れの中で、今回のような日本語だけでない多言語の面接も増えるのではないでしょうか。
そして、このような外国人留学生に採用の関心を示す企業様にはいくつかのパターンに分類できるような気がします。
まず一つ目の類型としては、労働集約型の企業です。製造業や清掃業務など単純労働ともいえるかともしれません。
このような企業様は、外国人労働者を安価な労働力とみなす傾向があるような印象を持っています。
日本に来て留学生として専門士などを取得した外国人を単なる作業員としか見ない姿勢には私も感じるところがありますが、それは本稿のテーマではないので割愛します。
次にあげられる類型としては、特定の業務にのみ従事させる事業計画で外国人を雇用する会社です。特定の業務としては、翻訳通訳や海外貿易業務といったものが挙げられます。
このような業務に外国人を当てがうのは自然であり合理的理由がありますが、ただ、企業様が採用した外国人の社員に求めるのはあくまで特定の業務でその能力を発揮するスペシャリストにとどまることが多い点で、一つ目に挙げた労働集約型の企業様と同様、外国人を単なる就労者とみることが多いようです。
最後に挙げられるのは、外国人労働者を、会社を変革するための気づきをもたらすパートナーとして受け入れる企業様です。
かつて世界を席巻した日本型経営も今は、昔。今となっては信じられないでしょうが、1980年代中盤から後半にかけて、アメリカの一流企業が日本型経営を真剣に学ぶといった風景もありました。1991年に出版された経済白書には、日独機関車論なることばも記載されていました。これは、これからの世界経済をけん引するのが日本とドイツだという展望です。
このような時代から30年余り経過し、今の日本の経済に過去の栄光は落日の残光にしか残っていません。世界経済の変貌から落伍し没落の一途をたどってきたのがこの30年で、このままでは死あるのみ、なのかもしれません。
したがって、もしこれからの世界経済の中で生き残りたければ、既存の経営手法を刷新し再生する必要があるのですが、一部の企業様はこの刷新と再生の片腕として外国人留学生を雇用するという姿勢を打ち出した企業が三つ目の類型の企業です。
この三つ目の類型に入る企業様には、本当に真剣な気持ちで外国人留学生と採用面接に臨んでいます。それは、横で見ていればわかります。
そして、私としても、このような企業様が日本に増えることを願っています。そのために、どんなことができるか、考えながら、そして外国人の友人たちと意見を交換し議論し、見えてくるものから目を背けずに、このような企業様のパートナーとしてお手伝いしたいと思っています。
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